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[インデックス 17789] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメント内の小さなHTMLの問題を修正するものです。具体的には、doc/code.htmlにおけるHTMLエンティティのエスケープ漏れと、doc/codewalk/codewalk.xmlにおけるスペルミスを修正しています。

コミット

commit 26f43a089e9d77cdb8c7c7f2c600631283de91f2
Author: Shenghou Ma <minux.ma@gmail.com>
Date:   Sat Oct 12 18:40:41 2013 -0400

    doc: fix small HTML problems
    
    R=golang-dev, dave
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/14629043

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/26f43a089e9d77cdb8c7c7f2c600631283de91f2

元コミット内容

doc: fix small HTML problems

R=golang-dev, dave
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/14629043

変更の背景

このコミットは、Go言語のドキュメントにおける表示上の軽微な問題を解決するために行われました。具体的には、HTMLファイル内で<記号が正しくエスケープされていなかったために発生する可能性のある表示崩れや、XMLファイル内の単純なスペルミスが原因で、ドキュメントの可読性や正確性が損なわれることを防ぐ目的があります。

doc/code.htmlにおける<のエスケープは、HTMLパーサーがこれをタグの開始と誤認するのを防ぐために不可欠です。コード例として表示されるべき部分がHTMLとして解釈されてしまうと、意図しない表示になったり、セキュリティ上の問題を引き起こす可能性もゼロではありません(このケースではその可能性は低いですが、一般的なHTMLのベストプラクティスとして重要です)。

doc/codewalk/codewalk.xmlのスペルミス修正は、ドキュメントの品質とプロフェッショナリズムを維持するためのものです。正確な記述は、ユーザーが情報を正しく理解するために非常に重要です。

前提知識の解説

HTMLエンティティ

HTML(HyperText Markup Language)は、ウェブページの構造を定義するためのマークアップ言語です。HTML文書内では、特定の文字(例: <, >, &, ")は特別な意味を持ちます。これらの文字を通常のテキストとして表示したい場合、そのまま記述するとHTMLパーサーによって誤って解釈されてしまいます。この問題を避けるために、「HTMLエンティティ」と呼ばれる特殊な表記を使用します。

例えば:

  • < (小なり記号) は &lt; と記述します。
  • > (大なり記号) は &gt; と記述します。
  • & (アンパサンド) は &amp; と記述します。
  • " (二重引用符) は &quot; と記述します。

このコミットでは、doc/code.html内のGo言語のコード例で使われている<記号が、HTMLエンティティである&lt;に修正されています。これにより、ブラウザがこの部分をHTMLタグではなく、単なるテキストとして正しく表示するようになります。

XMLファイルとスペルミス

XML(Extensible Markup Language)は、構造化されたデータを記述するためのマークアップ言語です。HTMLと同様にタグを使用しますが、XMLはユーザーが独自のタグを定義できる点が異なります。doc/codewalk/codewalk.xmlは、Goのコードウォーク(コードの解説付きチュートリアル)の構造を定義しているXMLファイルです。

XMLファイル内のスペルミスは、通常、HTMLのように直接的な表示崩れを引き起こすことは少ないですが、そのXMLファイルを解析するプログラムやツールがエラーを発生させたり、意図しない動作をする可能性があります。また、ドキュメントの品質を低下させ、読者に誤解を与える原因にもなります。このコミットでは、SpecifiyingというスペルミスがSpecifyingに修正されており、これは単純なタイポの修正です。

技術的詳細

このコミットは、Go言語のドキュメントリポジトリ内の2つのファイルを対象としています。

  1. doc/code.html: このファイルは、Go言語のコード例を含むHTMLドキュメントです。変更点を見ると、for i < 1000というGoのコードスニペットがHTML内に埋め込まれていました。ここで使用されている<記号は、HTMLの文脈ではタグの開始を示す特殊文字です。このため、HTMLパーサーがこの<をHTMLタグの一部と誤解釈し、正しく表示されない可能性がありました。 修正では、<をHTMLエンティティである&lt;に置き換えることで、この問題を解決しています。これにより、ブラウザは&lt;を単なる小なり記号としてレンダリングし、コードスニペットが意図通りに表示されるようになります。

  2. doc/codewalk/codewalk.xml: このファイルは、Goのコードウォークの構造や内容を定義するXMLファイルです。変更点を見ると、<step title="Specifiying a source line" ...>という部分で、"Specifiying"というスペルミスがありました。 修正では、このスペルミスを正しい"Specifying"に訂正しています。これは機能的な変更ではなく、ドキュメントの正確性と品質を向上させるための単純なタイポ修正です。

これらの変更は、Go言語のドキュメントの正確性と表示品質を維持するための、細かではあるが重要な改善です。

コアとなるコードの変更箇所

doc/code.html

--- a/doc/code.html
+++ b/doc/code.html
@@ -296,7 +296,7 @@ package newmath
 // Sqrt returns an approximation to the square root of x.
 func Sqrt(x float64) float64 {
 	z := 1.0
-	for i := 0; i < 1000; i++ {
+	for i := 0; i &lt; 1000; i++ {
 		z -= (z*z - x) / (2 * z)
 	}
 	return z

doc/codewalk/codewalk.xml

--- a/doc/codewalk/codewalk.xml
+++ b/doc/codewalk/codewalk.xml
@@ -42,7 +42,7 @@
 	its <code>src</code> is just a file name.
 </step>
 
-<step title="Specifiying a source line" src='doc/codewalk/codewalk.xml:/title="Title"/\'>
+<step title="Specifying a source line" src='doc/codewalk/codewalk.xml:/title="Title"/\'>
 	The most complex part of the codewalk specification is
 	saying what lines to highlight.
 	Instead of ordinary line numbers,

コアとなるコードの解説

doc/code.htmlの変更

この変更は、Go言語のコード例として示されているforループの条件式i < 1000における<記号を、HTMLエンティティの&lt;に置き換えるものです。

  • 変更前: for i < 1000; i++ {
  • 変更後: for i &lt; 1000; i++ {

これは、HTMLドキュメント内にGoのコードを埋め込む際に、HTMLパーサーが<をHTMLタグの開始と誤解釈するのを防ぐための標準的なHTMLエスケープ処理です。この修正により、ブラウザはコードスニペットを正しくテキストとして表示し、ドキュメントの可読性が向上します。

doc/codewalk/codewalk.xmlの変更

この変更は、XMLファイル内の<step>タグのtitle属性におけるスペルミスを修正するものです。

  • 変更前: <step title="Specifiying a source line" ...>
  • 変更後: <step title="Specifying a source line" ...>

"Specifiying"という単語は"Specifying"のタイポであり、この修正はドキュメントの正確性を高めるためのものです。XMLパーサーはこのスペルミスをエラーとして扱わない可能性が高いですが、ドキュメントの品質管理と将来的なツールによる解析の正確性を保証するために重要な修正です。

関連リンク

参考にした情報源リンク