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[インデックス 17910] ファイルの概要

このコミットは、Go言語のリポジトリに doc/go1.3.txt という新しいドキュメントファイルを追加するものです。このファイルは、Go 1.3 リリースに向けた重要な変更リスト(CLs: Change Lists)を追跡するために作成されました。

コミット

commit b204448f7e5b97ee6c69dd455821c8e9a559e759
Author: Rob Pike <r@golang.org>
Date:   Tue Dec 3 17:08:51 2013 -0800

    doc/go1.3.txt: add file to track significant CLs for 1.3
    Nothing significant so far (right?), but let's lay the keystone.
    
    R=golang-dev, bradfitz
    CC=golang-dev
    https://golang.org/cl/36830043

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/b204448f7e5b97ee6c69dd455821c8e9a559e759

元コミット内容

doc/go1.3.txt: add file to track significant CLs for 1.3
Nothing significant so far (right?), but let's lay the keystone.

R=golang-dev, bradfitz
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/36830043

変更の背景

このコミットは、Go 1.3 リリースサイクルの初期段階で行われたものです。Goプロジェクトでは、新しいメジャーバージョンがリリースされるたびに、そのバージョンで導入される主要な変更点や新機能、重要なバグ修正などをまとめたリリースノートが作成されます。doc/go1.x.txt のようなファイルは、これらのリリースノートの草稿や、リリースに向けた重要な変更を記録するための一時的な場所として機能します。

この特定のコミットの背景には、Go 1.3 の開発が開始され、将来のリリースノート作成のために、重要な変更を記録する仕組みを早期に確立するという意図があります。コミットメッセージにある「Nothing significant so far (right?), but let's lay the keystone.」という記述は、このファイルがまだ空であるものの、今後の重要な変更を記録するための「要石(keystone)」として、早い段階で準備しておくことの重要性を示しています。これにより、開発者は自身の重要な変更をこのファイルに追記していくことができ、リリースノート作成時の情報収集の手間を省くことができます。

前提知識の解説

  • Go言語のリリースサイクル: Go言語は、通常6ヶ月ごとに新しいメジャーバージョンをリリースしています。各リリースでは、言語仕様の変更、標準ライブラリの改善、ツールチェインの強化、ランタイムの最適化など、多岐にわたる変更が加えられます。
  • Change List (CL): Goプロジェクトでは、コードの変更は「Change List (CL)」という単位で管理されます。これは、Gitのコミットに相当しますが、Goの開発ワークフローではGerritというコードレビューシステムを通じてCLが提出され、レビューを経てマージされます。コミットメッセージに記載されている https://golang.org/cl/36830043 は、この変更に対応するGerritのCLのURLです。
  • リリースノート: 各Goのメジャーリリースには、そのバージョンで導入された新機能、変更点、非互換性、パフォーマンス改善などを詳細に記述したリリースノートが付属します。これらのリリースノートは、ユーザーが新しいバージョンに移行する際に重要な情報源となります。
  • doc/ ディレクトリ: Goのリポジトリの doc/ ディレクトリには、Go言語に関する様々なドキュメントが格納されています。これには、言語仕様、チュートリアル、FAQ、そして各バージョンのリリースノートなどが含まれます。

技術的詳細

このコミット自体は、Goのランタイムやコンパイラに直接的な機能変更を加えるものではありません。その目的は、Go 1.3 リリースに向けたドキュメンテーションの準備です。

doc/go1.3.txt ファイルは、Go 1.3 のリリースノートのドラフトとして機能することを意図しています。開発者がGo 1.3 に関連する重要な変更(例えば、新しいAPIの追加、既存のAPIの変更、パフォーマンスの大きな改善、重要なバグ修正など)をコミットする際に、その変更の概要をこのファイルに追記していくことが期待されます。これにより、リリースが近づいた際に、すべての重要な変更点を一箇所で確認し、正式なリリースノートにまとめる作業が効率化されます。

ファイルの内容は非常にシンプルで、初期状態では <YOUR CL HERE> というプレースホルダーのみが含まれています。これは、開発者が自身のCLに関する情報をここに記述するための指示です。

このアプローチは、大規模なソフトウェアプロジェクトにおけるリリース管理の一般的なプラクティスです。開発プロセス中に重要な変更点を継続的に記録することで、リリース時のドキュメンテーション作業の負担を軽減し、変更の見落としを防ぐことができます。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/doc/go1.3.txt b/doc/go1.3.txt
new file mode 100644
index 0000000000..e92cff4cab
--- /dev/null
+++ b/doc/go1.3.txt
@@ -0,0 +1 @@
+<YOUR CL HERE>

この差分は、doc/go1.3.txt という新しいファイルが作成され、そのファイルに <YOUR CL HERE> という1行が追加されたことを示しています。

  • new file mode 100644: 新しいファイルが作成され、そのパーミッションが 100644 (通常のファイルで、読み書き可能) であることを示します。
  • index 0000000000..e92cff4cab: ファイルのインデックスが変更されたことを示します。0000000000 は、ファイルが以前存在しなかったことを意味します。
  • --- /dev/null: 変更前のファイルが存在しないことを示します。
  • +++ b/doc/go1.3.txt: 変更後のファイルが doc/go1.3.txt であることを示します。
  • @@ -0,0 +1 @@: 差分のヘッダーで、変更が元のファイルの0行目から0行に影響し、新しいファイルの1行目から1行に影響することを示します。
  • +<YOUR CL HERE>: 新しいファイルに追加された内容です。

コアとなるコードの解説

このコミットの「コアとなるコード」は、実質的に doc/go1.3.txt という新しいファイルそのものです。このファイルは、Go 1.3 のリリースに向けた重要な変更を記録するためのプレースホルダーとして機能します。

ファイルの内容は単に <YOUR CL HERE> というテキストですが、これは単なる文字列ではなく、Go開発者コミュニティにおける特定の慣習と目的を持っています。この行は、Go 1.3 の開発期間中に、各開発者が自身の重要な変更(CL)をこのファイルに追記していくための「指示」または「テンプレート」として機能します。

例えば、ある開発者がGo 1.3で新しい net/http パッケージの機能を追加した場合、その開発者はこの doc/go1.3.txt ファイルを開き、自身のCLの概要や影響を記述する行を追加することが期待されます。これにより、リリースチームはGo 1.3に含まれるすべての主要な変更を容易に把握し、最終的なリリースノートを正確かつ包括的に作成できるようになります。

このシンプルなファイルの追加は、Goプロジェクトの組織的な開発プロセスと、リリースドキュメンテーションの重要性を示すものです。

関連リンク

参考にした情報源リンク