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[インデックス 18449] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ウェブサイトのフロントページから、Vimeoで削除された動画「Code that grows with grace」への参照を削除するものです。これは、リンク切れによって発生するユーザーエクスペリエンスの低下を防ぐための保守的な変更です。

コミット

commit d908ae17b2dbd4a366b03b361efa6bcdb815edf8
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date:   Tue Feb 11 16:00:44 2014 +1100

    doc: remove "Code that grows with grace" video from front page
    
    It was deleted from Vimeo. I will attempt to get a new version online.
    
    Fixes #7297.
    
    LGTM=r
    R=r
    CC=golang-codereviews
    https://golang.org/cl/61740043

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/d908ae17b2dbd4a366b03b361efa6bcdb815edf8

元コミット内容

doc: remove "Code that grows with grace" video from front page

It was deleted from Vimeo. I will attempt to get a new version online.

Fixes #7297.

変更の背景

このコミットの背景には、Go言語の公式ウェブサイト(golang.org)のフロントページに埋め込まれていた動画コンテンツの可用性の問題があります。具体的には、「Code that grows with grace」というタイトルの動画が、ホスティングサービスであるVimeoから削除されたため、ウェブサイト上のリンクが機能しなくなりました。

ウェブサイトのメンテナンスにおいて、リンク切れ(デッドリンク)はユーザーエクスペリエンスを著しく損なう問題です。ユーザーが期待するコンテンツにアクセスできない場合、フラストレーションを感じ、サイトの信頼性が低下する可能性があります。このコミットは、このようなユーザーエクスペリエンスの低下を回避し、ウェブサイトの整合性を保つための直接的な対応として行われました。

コミットメッセージには「I will attempt to get a new version online.」とあり、これは動画コンテンツ自体が重要であり、将来的には別の形で再提供される可能性があることを示唆しています。しかし、一時的な措置として、まずは機能しないリンクを削除することが優先されました。

また、「Fixes #7297」という記述から、この問題がGoプロジェクトのIssueトラッカー(おそらくGoのGitHubリポジトリのIssue)で報告されていたことがわかります。Issue #7297は、このリンク切れの問題を追跡し、解決を促すためのものであったと考えられます。開発チームは、報告された問題を迅速に解決するためにこの変更を適用しました。

前提知識の解説

Go言語のドキュメンテーションとウェブサイト

Go言語は、その設計思想の一つとして「シンプルさ」と「実用性」を掲げており、公式ドキュメンテーションも非常に充実しています。golang.orgはGo言語に関する公式情報を提供する主要なハブであり、言語仕様、チュートリアル、パッケージドキュメント、ブログ記事、そして関連動画コンテンツなどが掲載されています。これらのコンテンツは、Go言語の学習者や開発者にとって不可欠なリソースです。

HTMLとウェブコンテンツの埋め込み

ウェブページはHTML(HyperText Markup Language)で記述されており、テキスト、画像、動画などの様々なコンテンツを構造化して表示します。動画コンテンツをウェブページに埋め込む一般的な方法としては、<iframe>タグを使用することが挙げられます。<iframe>タグは、別のHTMLドキュメントを現在のドキュメント内に埋め込むために使用され、YouTubeやVimeoのような動画ホスティングサービスが提供する埋め込みコードは、通常この<iframe>タグを含んでいます。

埋め込みコードのsrc属性には、動画コンテンツのURLが指定されます。このURLが有効でなければ、動画は表示されず、リンク切れの状態となります。

バージョン管理システムとコミット

GoプロジェクトはGitという分散型バージョン管理システムを使用しています。Gitでは、コードベースに加えられた変更は「コミット」として記録されます。各コミットは一意のハッシュ値(例: d908ae17b2dbd4a366b03b361efa6bcdb815edf8)で識別され、誰が(Author)、いつ(Date)、どのような目的で(Commit Message)変更を行ったかという情報を含みます。

コミットメッセージには、変更の概要、詳細な説明、関連するIssue番号(例: Fixes #7297)、コードレビューの承認者(LGTM: Looks Good To Me)、レビュー担当者(R)、CC(Carbon Copy)などのメタデータが含まれることがあります。

Issueトラッカー

多くのオープンソースプロジェクトでは、バグ報告、機能要望、改善提案などを管理するためにIssueトラッカー(例: GitHub Issues, Bugzilla, Jiraなど)を使用します。ユーザーや開発者は、問題を発見した場合にIssueを起票し、開発チームはそれらのIssueを追跡し、解決に向けて作業を進めます。コミットメッセージにFixes #XXXXと記述することで、そのコミットが特定のIssueを解決したことを示し、Issueトラッカーとバージョン管理システムを連携させることができます。

技術的詳細

このコミットは、Go言語の公式ウェブサイトのフロントページを構成するHTMLファイルであるdoc/root.htmlに対する変更です。具体的には、JavaScriptコード内で管理されている動画リストから、Vimeoでホストされていた動画のエントリを削除しています。

doc/root.htmlは、Go言語のウェブサイトのルートページ(golang.org)のコンテンツを生成するためのテンプレートまたは直接的なHTMLファイルとして機能します。このファイル内には、ウェブページに表示される動画コンテンツを動的に選択・表示するためのJavaScriptコードが含まれています。

コミットの差分を見ると、以下のJavaScript配列から特定のエントリが削除されていることがわかります。

var videos = [
    {h: 241, s: "//www.youtube.com/embed/ytEkHepK08c"}, // Tour of Go
    {h: 241, s: "//www.youtube.com/embed/f6kdp27TYZs"}, // Concurrency Patterns
    {h: 233, s: "//player.vimeo.com/video/53221560"},   // Grows with grace  <-- この行が削除された
    {h: 233, s: "//player.vimeo.com/video/69237265"}    // Simple environment
];

削除された行は以下の通りです。 {h: 233, s: "//player.vimeo.com/video/53221560"}, // Grows with grace

このオブジェクトは、動画の高さ(h: 233ピクセル)と、動画の埋め込みURL(s: "//player.vimeo.com/video/53221560")を定義しています。このURLはVimeoの動画プレイヤーを指しており、動画ID 53221560のコンテンツを埋め込むためのものです。

JavaScriptコードのvideos配列は、ウェブページがロードされるたびにランダムに動画を選択し、表示するために使用されます。Math.floor(Math.random()*videos.length)によって配列からランダムなインデックスが選択され、対応する動画がページに埋め込まれます。

このコミットにより、Vimeoから削除された動画への参照がvideos配列から取り除かれたため、ウェブサイトのフロントページでこの動画がランダムに選択され、表示されようとすることがなくなります。これにより、ユーザーがリンク切れの動画に遭遇する可能性が排除されます。

この変更は、ウェブサイトのコンテンツ管理における一般的なプラクティスを示しています。外部リソース(この場合はVimeoでホストされている動画)に依存するコンテンツは、そのリソースの可用性が変更された場合に、ウェブサイト側も更新する必要があるという点です。

コアとなるコードの変更箇所

変更はdoc/root.htmlファイル内の一箇所のみです。

--- a/doc/root.html
+++ b/doc/root.html
@@ -140,7 +140,6 @@ window.initFuncs.push(function() {
 	var videos = [
 		{h: 241, s: "//www.youtube.com/embed/ytEkHepK08c"}, // Tour of Go
 		{h: 241, s: "//www.youtube.com/embed/f6kdp27TYZs"}, // Concurrency Patterns
-		{h: 233, s: "//player.vimeo.com/video/53221560"},   // Grows with grace
 		{h: 233, s: "//player.vimeo.com/video/69237265"}    // Simple environment
 	];
 	var v = videos[Math.floor(Math.random()*videos.length)];

コアとなるコードの解説

上記の差分は、doc/root.htmlファイル内のJavaScriptコードの一部を示しています。

  • - {h: 233, s: "//player.vimeo.com/video/53221560"}, // Grows with grace この行が削除されたことを示しています。これはJavaScriptの配列videosの要素であり、Go言語のウェブサイトのフロントページに表示される動画の情報を保持していました。
    • h: 233: 動画の表示高さ(ピクセル単位)を示します。
    • s: "//player.vimeo.com/video/53221560": 動画のソースURLを示します。このURLはVimeoの埋め込みプレイヤーを指しており、動画ID 53221560のコンテンツをロードします。
    • // Grows with grace: この行のコメントであり、動画のタイトルを示しています。

この行が削除されたことにより、videos配列から「Code that grows with grace」動画の情報が完全に除去されました。結果として、ウェブサイトのフロントページがロードされる際に、この動画がランダムに選択されて表示されることがなくなります。これにより、Vimeoでの動画削除によって発生していたリンク切れの問題が解消されます。

この変更は、ウェブサイトのコンテンツ管理において、外部依存リソースの可用性変更に迅速に対応することの重要性を示しています。

関連リンク

参考にした情報源リンク