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[インデックス 18707] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメントを更新し、Go 1.2.1のリリースに関する情報を追加するものです。具体的には、リリースノートのページにGo 1.2.1がマイナーリビジョンとして追加され、その修正内容(runtimenetdatabase/sqlパッケージのバグ修正)が簡潔に記述されています。また、インストールガイドのページでは、Go 1.2.1のアーカイブファイル名が例として更新されています。これは、ユーザーが最新の安定版を正しくダウンロードできるよう、ドキュメントの正確性を保つための重要な更新です。

コミット

commit 77edde1a1ead9945a91c17c783cb09908077aeb3
Author: Andrew Gerrand <adg@golang.org>
Date:   Mon Mar 3 11:26:18 2014 +1100

    doc: document Go 1.2.1
    
    LGTM=minux.ma
    R=golang-codereviews, minux.ma
    CC=golang-codereviews
    https://golang.org/cl/69970047

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/77edde1a1ead9945a91c17c783cb09908077aeb3

元コミット内容

doc: document Go 1.2.1

LGTM=minux.ma
R=golang-codereviews, minux.ma
CC=golang-codereviews
https://golang.org/cl/69970047

変更の背景

このコミットの背景には、Go言語のバージョン管理とドキュメントの正確性維持という重要な側面があります。Go言語は、定期的に新しいバージョンをリリースしており、これにはメジャーリリース(例: Go 1.2)とマイナーリリース(例: Go 1.2.1)が含まれます。マイナーリリースは通常、既存の安定版に対するバグ修正やセキュリティパッチを提供し、後方互換性を維持しながら安定性を向上させることを目的としています。

Go 1.2.1は、Go 1.2のリリース後に発見された重要なバグを修正するためにリリースされました。このような修正がユーザーに適切に伝わるように、公式ドキュメントを速やかに更新することが不可欠です。特に、runtimenetdatabase/sqlといったGo言語の基盤となるパッケージにおけるバグ修正は、多くのアプリケーションの安定性とパフォーマンスに直接影響するため、そのリリースと内容を明確にドキュメント化する必要がありました。

このコミットは、Go 1.2.1のリリースに伴い、ユーザーが最新の安定版の存在とその修正内容を認識し、適切なバージョンをダウンロードして利用できるようにするための、ドキュメント更新作業の一環として行われました。

前提知識の解説

このコミットを理解するためには、以下の前提知識が役立ちます。

  • Go言語のバージョン管理: Go言語はセマンティックバージョニングに似たアプローチを採用しています。
    • メジャーリリース (例: Go 1.x): 新機能の追加、パフォーマンスの改善、時には後方互換性のない変更が含まれることがあります(ただし、Go 1.x系列では後方互換性が強く意識されています)。
    • マイナーリリース (例: Go 1.x.y): 既存のメジャーリリースに対するバグ修正、セキュリティパッチ、パフォーマンスの微調整などが含まれます。原則として後方互換性が維持されます。Go 1.2.1はこのマイナーリリースに該当します。
  • Go言語の標準パッケージ: Go言語は豊富な標準ライブラリを提供しており、その中には以下の重要なパッケージが含まれます。
    • runtime: Goプログラムの実行環境を管理するパッケージです。ガベージコレクション、ゴルーチンのスケジューリング、システムコールなど、Goプログラムの低レベルな動作を司ります。このパッケージのバグは、プログラムのクラッシュやパフォーマンス低下に直結するため、修正は非常に重要です。
    • net: ネットワーク通信を扱うためのパッケージです。TCP/IP、UDP、HTTPなどのプロトコルをサポートし、クライアントおよびサーバーアプリケーションの構築に利用されます。ネットワーク関連のバグは、通信の不安定性やセキュリティ上の問題を引き起こす可能性があります。
    • database/sql: データベース操作のための汎用的なインターフェースを提供するパッケージです。特定のデータベースドライバに依存せず、SQLデータベースとのやり取りを抽象化します。このパッケージのバグは、データの一貫性やアプリケーションの信頼性に影響を与える可能性があります。
  • Go言語のドキュメント構造: Go言語の公式ドキュメントは、docディレクトリ以下にHTMLファイルとして格納されています。
    • doc/devel/release.html: Go言語の各バージョンのリリースノートがまとめられているページです。主要な変更点や新機能が記述されます。
    • doc/install.html: Go言語のインストール方法に関するガイドです。ダウンロードするアーカイブファイルの例などが記載されています。
  • コミットメッセージの慣習: Goプロジェクトでは、コミットメッセージに特定の慣習があります。
    • doc:: コミットがドキュメント関連の変更であることを示します。
    • LGTM=, R=, CC=: コードレビューの承認者(Looks Good To Me)、レビュー担当者(Reviewer)、カーボンコピー(Carbon Copy)を示すメタデータです。
    • https://golang.org/cl/: Gerrit Code Reviewシステムにおける変更リスト(Change List)へのリンクです。

これらの知識があることで、このコミットが単なるテキストの変更ではなく、Go言語のリリースプロセスとユーザーへの情報提供の重要性を示すものであることが理解できます。

技術的詳細

このコミットは、Go言語の公式ドキュメント内の2つのHTMLファイルを変更しています。

  1. doc/devel/release.html の変更:

    • このファイルは、Go言語の各バージョンのリリースノートをまとめたページです。
    • Go 1.2のセクションの下に、新たに<h3 id="go1.2.minor">Minor revisions</h3>という見出しが追加されました。これは、Go 1.2のマイナーリビジョンに関する情報をまとめるためのセクションです。
    • その下に、Go 1.2.1に関する段落が追加されました。
      • go1.2.1 (released 2014/03/02) includes bug fixes to the <code>runtime</code>, <code>net</code>, and <code>database/sql</code> packages.
        • この行は、Go 1.2.1が2014年3月2日にリリースされたこと、そしてその主な内容がruntimenetdatabase/sqlパッケージのバグ修正であることを明記しています。これは、ユーザーがGo 1.2.1を適用する動機付けとなる重要な情報です。
      • See the <a href="https://code.google.com/p/go/source/list?name=release-branch.go1.2&r=7ada9e760ce34e78aee5b476c9621556d0fa5d31">change history</a> for details.
        • このリンクは、Go 1.2リリースブランチの具体的な変更履歴(ソースコードリポジトリのコミットログ)を指しており、ユーザーがより詳細な修正内容を確認できるようにしています。これは、透明性を高め、ユーザーが自身のアプリケーションに影響する可能性のある特定のバグ修正を特定できるようにするためのものです。
  2. doc/install.html の変更:

    • このファイルは、Go言語のインストール方法を説明するページです。
    • Goのアーカイブファイル名の例が更新されました。
      • 変更前: go1.2.linux-amd64.tar.gz
      • 変更後: go1.2.1.linux-amd64.tar.gz
    • この変更は、Go 1.2.1がリリースされたことにより、最新の安定版のアーカイブファイル名がgo1.2.1を含む形式になることを反映しています。これにより、ユーザーはインストールガイドを参照しながら、正しいバージョンのGoをダウンロードできるようになります。これは、ドキュメントと実際のリリースとの整合性を保つ上で非常に重要です。

これらの変更は、Go 1.2.1というマイナーリリースが公式にアナウンスされ、その内容がユーザーに正確に伝わるようにするための、典型的かつ重要なドキュメント更新プロセスを示しています。特に、特定のパッケージにおけるバグ修正が明記されている点は、開発者が自身のアプリケーションの安定性やセキュリティを評価する上で役立ちます。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/doc/devel/release.html b/doc/devel/release.html
index ec17b5bdd6..31fac1c5f1 100644
--- a/doc/devel/release.html
+++ b/doc/devel/release.html
@@ -20,6 +20,12 @@ Go 1.2 is a major release of Go.
 Read the <a href="/doc/go1.2">Go 1.2 Release Notes</a> for more information.
 </p>
 
+<h3 id="go1.2.minor">Minor revisions</h3>
+
+<p>
+go1.2.1 (released 2014/03/02) includes bug fixes to the <code>runtime</code>, <code>net</code>, and <code>database/sql</code> packages.
+See the <a href="https://code.google.com/p/go/source/list?name=release-branch.go1.2&r=7ada9e760ce34e78aee5b476c9621556d0fa5d31">change history</a> for details.
+</p>
 
 <h2 id="go1.1">go1.1 (released 2013/05/13)</h2>
 
diff --git a/doc/install.html b/doc/install.html
index b02324bdd3..c44efc4452 100644
--- a/doc/install.html
+++ b/doc/install.html
@@ -81,8 +81,8 @@ tar -C /usr/local -xzf go$VERSION.$OS-$ARCH.tar.gz
 
 <p>
 Choose the archive file appropriate for your installation.
-For instance, if you are installing Go version 1.2 for 64-bit x86 on Linux,
-the archive you want is called <code>go1.2.linux-amd64.tar.gz</code>.
+For instance, if you are installing Go version 1.2.1 for 64-bit x86 on Linux,
+the archive you want is called <code>go1.2.1.linux-amd64.tar.gz</code>.
 </p>
 
 <p>

コアとなるコードの解説

このコミットは、Go言語のドキュメントを構成する2つのHTMLファイルに修正を加えています。

  1. doc/devel/release.html の変更点:

    • @@ -20,6 +20,12 @@ は、この変更が元のファイルの20行目から始まり、6行が変更され、結果として12行になることを示しています。
    • +<h3 id="go1.2.minor">Minor revisions</h3>
      • Go 1.2のリリースノートのセクションに、新たに「Minor revisions(マイナーリビジョン)」という見出し(<h3>タグ)が追加されました。id="go1.2.minor"は、このセクションへの内部リンクを可能にします。
    • +<p>
    • +go1.2.1 (released 2014/03/02) includes bug fixes to the <code>runtime</code>, <code>net</code>, and <code>database/sql</code> packages.
      • Go 1.2.1が2014年3月2日にリリースされ、runtimenetdatabase/sqlパッケージにバグ修正が含まれていることを説明する段落(<p>タグ)が追加されました。<code>タグは、パッケージ名をコードとして強調表示しています。
    • +See the <a href="https://code.google.com/p/go/source/list?name=release-branch.go1.2&r=7ada9e760ce34e78aee5b476c9621556d0fa5d31">change history</a> for details.
      • 詳細な変更履歴へのリンクが追加されました。このリンクは、Go 1.2のリリースブランチの特定のコミットハッシュ(7ada9e760ce34e78aee5b476c9621556d0fa5d31)を指しており、ユーザーがGo 1.2.1に含まれる具体的な修正内容をソースコードレベルで確認できるようにしています。
    • +</p>
  2. doc/install.html の変更点:

    • @@ -81,8 +81,8 @@ は、この変更が元のファイルの81行目から始まり、8行が変更され、結果として8行になることを示しています。
    • -For instance, if you are installing Go version 1.2 for 64-bit x86 on Linux,
    • -the archive you want is called <code>go1.2.linux-amd64.tar.gz</code>.
      • Go 1.2のインストール例として示されていたアーカイブファイル名が削除されました。
    • +For instance, if you are installing Go version 1.2.1 for 64-bit x86 on Linux,
    • +the archive you want is called <code>go1.2.1.linux-amd64.tar.gz</code>.
      • Go 1.2.1のインストール例として、アーカイブファイル名がgo1.2.1.linux-amd64.tar.gzに更新されました。これは、最新のマイナーバージョンを反映し、ユーザーが正しいファイルをダウンロードできるようにするための修正です。

これらの変更は、Go 1.2.1のリリースに伴い、公式ドキュメントが最新かつ正確な情報を提供するようにするための、直接的かつ必要な更新です。

関連リンク

参考にした情報源リンク

  • Go 1.2 Release Notes (go.dev): https://go.dev/doc/go1.2
  • Go Releases (go.dev): https://go.dev/doc/devel/release
  • Go 1.2.1 was a minor patch release, and detailed bug fixes specifically for the runtime, net, and database/sql packages are not readily available in the official Go release notes. (Web Search Result)
  • Minor revisions like 1.2.1 typically address critical problems, including security issues, but detailed changelogs for these very old patch versions are not usually published with the same granularity as major releases. (Web Search Result)