KDOC 6: 教育サービス会社を退職した

前の会社を辞めてから3ヶ月くらい経った。無職を楽しんでいた。まだ記憶のあるうちに書いておく。

概要。新卒で入社して1年後に会社分割され、所属していた部署ごと分割先の会社に異動、そこでさらに1年働いた。全くやってたことは変わらないが、社歴としては2つ。事業としては教育系のWEBサービスで、Railsエンジニアをやっていた。

何か決定的な不満があったかというと、そういうわけではない1。嫌々働いていたということはない。コンビニのアルバイトをしてたときは毎回辞めてやる、と思っていたから、それと比べると全く平気に思える2。いい人が多く、人間関係も良好だった。待遇も成果分よくなっていた感じはある。辞めるというエネルギーの要ることをしたのはただ、同じ場所で働き続けるのがデフォルトではなく、居続ける積極的な理由もなかったというあたりだ。

もっと良いところで働きたかった。野心的、前向き、積極的とも言える。

もっと良いところとは、ものすごく優れた人たちがいる場所、ということにつきる。同じ場所で働き個別の対応へのヒントを得られるのはもちろん、彼らが難しいことを当然のようにこなす姿を見て、自分にもできる、と思えるだろう。単に本や伝聞だけでは得られない、すごい人の特徴や発想、仕事のやり方を見て学べる可能性もある。自分が期待するのはそういうことだ。

もちろん自分より仕事のできる人、優れている人はいた。自分は一番だったわけでない。しかし自分が興味のある方向で参考にできるかと言われると、そうでもないように見えた。並外れて優れた人たちを見てみたい、という気持ちがあった。Webエンジニアというより、コンピュータやインターネットに精通した本物のオタクになりたかった。 本物のオタクたちがいかしたツール(Railsとか)を作っていて、自分のようないわゆるWebエンジニアは何もわからずただ使わされている、と感じていた。開発者というよりは、ユーザだ。そしてみんな、道具自体にそこまで興味がないように見えた。ただ、いかしたアプリケーションができれば良い、という感じだった。自分がやりたいこと、なりたい像はそうじゃない。理解したかった。辞めたのはそんなところだ。

Footnotes:

1

細かい不満は多くあった。開発PCにLinuxを使えないこと、入れさせられるセキュリティソフトが重いこと、sudoが使えないこと、うるさいオフィス。

2

コンビニバイトは店長に辞めると言いづらいという理由でだらだら続けた。それで得られたものは一切ない。気まずさで行動を留保しても何にもならない、ということを学んだ。