KDOC 112: 何を捨てるかが重要だと考えた
この文書のステータス
- 作成
- 2024-02-28 貴島
- レビュー
- 2024-03-24 貴島
概要
漫画『葬送のフリーレン』のストーリーから、優先度の重要性について考えた。
明確な優先順位
『葬送のフリーレン』は魔王や勇者といったゲーム的なファンタジー魔法世界ものの作品である。しかし、強敵との戦闘シーンはバッサリ省略されている。極端なものだと1コマで終わる。ストーリーは最序盤で明らかにされるように、魔王を倒した後の後日譚であり、戦闘の優先順位は高くない。
代わりに、魔族や危険な生物がいるシビアなファンタジー世界に生きる、平凡な人々の生活の描写が多い。彼らがその独特の世界で確かに生きていることを感じ、共感する。世界観が作品の魅力に見える。
優先することが明確で、どこを削るかに注意を払っている。シナリオを考えるにあたって、なんでもかんでも詰め込みたくなりがちだが、その誘惑がきたときに思い出したい。
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