KDOC 159: テクスチャとスプライトの違い
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- 作成
- 2024-05-09 貴島
- レビュー
- 2024-05-11 貴島
違い
ゲーム開発をしている中で、テクスチャとスプライトという用語がよく出てくる。違いは何か調べた。
3DCGにおいて、主にマテリアルで使用する画像データ。色や模様以外にも、凹凸を定義したテクスチャや、質感を定義したテクスチャも存在する。マップ(Map)とも呼ぶ。テクスチャを3Dモデルに貼り付ける処理のことを「テクスチャマッピング」という。
- ゲーム内で複数の2D画像を持ったオブジェクトを高速で合成、表示するための技術。
- 1の関連で、2D画像自体を示す場合もある。
スプライトは、1画面の絵を構成する要素を複数の細かい部品(画像)にし、それらを画面上の任意の位置で合成して、表示する技術です。
スプライトとは、コンピュータ上で動く図形を表現する際に、動かす図形と固定された背景とを別に作成し、ハードウェア上で合成することによって表示を高速化する手法のことである。
スプライトは記憶容量の少ないコンピュータでも機敏な動作を表現できることから、ファミリーコンピュータなどでよく利用されていた。 今日の高性能な家庭用ゲーム機では用いられていない。
もともとスプライトはハードウェアで描画を高速化する技術のことだったのだが、ハードウェアでやることはなくなった。1枚の画像に複数の画像を詰める技法やデータ構造はそのまま残っているので、それをさすことが多い。
まとめ。
- テクスチャは3DCG文脈で使われる。3Dモデルの表面に貼り付ける画像データ
- スプライトは2Dゲーム文脈で使われる。1枚の画像を複数の小さい画像に分割して動かす仕組みや、表示に使う1枚の画像データのことをいう
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