KDOC 167: 『CPUの創り方』

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  • 作成
    • 2024-05-27 貴島
  • レビュー
    • 2024-05-29 貴島

概要

CPUの創りかたは、本物の電子回路でミニマルなCPUを作ってみる本。とても易しく解説していて、電気などの背景知識なく読める。

メモ

  • コンデンサはバケツのようなもの。充電に時間がかかる性質を、応答を遅延するのに利用できる(p93)
  • チャタリングは回路の応答が速すぎるために起こる。「数百ミリ秒で1回とする」というようにカウントするためには、遅延させる必要がある(p94)
  • デジタルICにはHかLしかない。立ち上がりの遅い信号をデジタルICに入力すると、しきい値付近の値で出力が不安定になることがある。はっきりさせるためにシュミットトリガを用いる。シュミットトリガを通すことでHとLが切り替わるデジタル信号に整形される(p95)
  • CPUを冷やすとオーバークロックに強くなるというのは、これは温度が低いと抵抗が小さくなるという特性をCMOSが持っているから、という(p179)
  • CPU命令は本質的にデータ転送命令である。算術演算も、計算ユニットに転送する命令であるといえる

関連

なし。

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