KDOC 412: ヒープ管理方法の変遷を見る
この文書のステータス
- 作成
- 2025-06-30 貴島
- レビュー
- 2025-07-19 貴島
概要
ヒープ管理方法の変遷を見る。柔軟性、安全性、パフォーマンスのトレードオフの歴史である。
- 従来はプログラマーが
malloc
やfree
でヒープを確保・解放していた- 課題: メモリ解放忘れや解放済みのポインタへのアクセス。安全性に問題があった
- 処理系にガベージコレクションを組み込み、メモリ管理を自動で行うようにした
- 課題: パフォーマンスへの影響、一時停止、管理の複雑さ
- 所有権に基づいてメモリを管理する。コンパイル時にメモリ管理の正しさを検証し、実行時のオーバーヘッドなく安全性を得る
- 課題: リストなど特定のケースで実装が難しいことがあるという