KDOC 566: 『倫理的野心を持て』
この文書のステータス
- 作成
- 2026-05-16 貴島
- レビュー
- 2026-05-16 貴島
概要
『倫理的野心を持て』は道徳的、社会的な活動の実践を説いた本である。
メモ
メモ。
- 現代社会でもっとも浪費されているものは才能である。あらゆる機会を与えられてきた人々が、退屈な仕事に没頭している。その浪費を治療する薬は「倫理的な野心」である。世界を劇的に改善しようとする意思のこと。気候変動/汚職/不平等…(p11)
- ある業界の給与水準と、評価するその業界の道徳性の低さには顕著な相関関係がある(p16)
- コンサルタントを例にとる。実際にできる貢献よりはるかに少ない。彼らは物事が円滑に進むよう見守っているのであって、自ら何を動かすことはめったにない。新たな組織を立ち上げることもなければ新しいイノベーションを生み出すこともない。現在直面している最大の課題に対処しようとしない(p19)
- 現代の抗議活動は時として、より上位にいる誰かが見つけてくれるのを期待して、クリックや
いいね!を集めているだけのように見える(p25) - 野心に欠ける理想主義者の欠点は、行動よりも意識を重視しがちなことだ。言葉や意図が行動や結果よりも重視され、じっさいにどうあるかよりもどう感じるかが重視される(p26)
- 歴史には潤沢な金を持っていなくても永続的な影響を与えた人物が数多く存在する。もっとも裕福で影響力をもつグループではなかったが、世界を変えた。ナシーム・ニコラス・タレブはこの世界は頑固な少数派、執拗に主張する不寛容な人によって形作られる、と評する(p40)
- クエーカー教徒は1種の新規事業として奴隷制廃止運動に着手した。そのパイオニアだったのは世捨て人ベンジャミン・レイである。伝記作家は彼を「階級意識、ジェンダー意識、人種意識、環境意識に目覚めたベジタリアンの超過激派」と評した(p63)
- 物事を成し遂げる方法(p65)
- たいていの記者は怠け者で自分で調べようとしない。報道してもらうには出来上がったスクープ記事を情報源の電話番号と一緒に渡すとよい
- 議員に直接働きかけても意味はない。それよりも議員のスタッフに働きかけたほうがよい。若く理想主義的で主張を聞いてくれる
- 優れた内部告発者は中間管理職やその下にいる
- 退屈に見えるものほど実は刺激的である。政策文書を読んで眠くなってきたら、大金が眠っている
- 称賛を求めなければ、立場は強固になる。自分より他者のエゴを満たす
- 「高貴な敗者」になるな。正しかったとしても、敗北は何ももたらさない。歴史の正しい側にいても、歴史を作ったわけではない。何も変えられないことに意味はない(p78)
- トゥフェックチーは活動家たちに結果をもたらしたのはガリ版や相乗りの名簿ではないと強調する。画面越しでなく直接会って一緒に過ごした長い時間が、彼らに魔法をかけた。膨大な努力を重ねて組織を構成していった(p93)
- 現代の抗議活動の多くはあまりにも脆弱に見える。直感に頼りすぎていて、戦略が乏しい。意図に重きを起き、結果を軽視する(p94)
- 倫理的野心の4つの要素(p125)
- 活動家の理想主義
- スタートアップ企業家の野心
- 科学者の分析的思考力
- 修道士の謙虚さ
- 「何に情熱を注ぐか」ではなく、「どうすればもっとも貢献できるか」と自問し、もっともふさわしい役割を選ぼう(p153)
- 今私たちが行っていることのなかで、将来間違いだとわかることをどうやって見極めるか(p177)
- ある慣習に対する批判がすでに聞こえている
- ある慣習について人々が「昔からこうだった」などという
- 不快な事実から目をそらす
- 倫理的先駆者が人々の怒りに直面する
- ある慣習について子どもに説明するのが難しい
- 未来の世代は、現世代が犯した最大の罪は何だと考えるか
- 近年、ほとんどの文化や宗教は、私たちは終焉の時代を生きており、人類の旅は最終段階に差し掛かっていると考えている。しかしこれから生まれるすべての人々にとって私たちが古代人にすぎないとしたら、未来の世代に対して重大な責任を負っていることになる(p204)
関連
なし。