Keyboard shortcuts

Press or to navigate between chapters

Press S or / to search in the book

Press ? to show this help

Press Esc to hide this help

[インデックス 16210] ファイルの概要

このコミットは、Go言語の公式ドキュメンテーションの一部である doc/go1.1.html ファイルに対する変更です。このファイルは、Go 1.1リリースにおける変更点や新機能について記述されたリリースノートまたは変更履歴のHTMLドキュメントです。具体的には、net/http パッケージの Request.PostFormValue メソッドに関する記述において、HTMLの <code> タグが欠落していた箇所を修正しています。

コミット

  • コミットハッシュ: b0cd458605fc79481461172e0a751cb9524e2c3b
  • 作者: Jonathan Rudenberg jonathan@titanous.com
  • コミット日時: 2013年4月21日 13:10:19 +0200

GitHub上でのコミットページへのリンク

https://github.com/golang/go/commit/b0cd458605fc79481461172e0a751cb9524e2c3b

元コミット内容

doc: add missing <code> to go1.1.html

R=golang-dev, adg
CC=golang-dev
https://golang.org/cl/8880043

変更の背景

この変更の背景は、Go 1.1のリリースノートである go1.1.html ドキュメントの記述における軽微なマークアップの不整合を修正することにあります。具体的には、net/http パッケージの Request.PostFormValue メソッドについて言及している箇所で、メソッド名がHTMLの <code> タグで囲まれていませんでした。

技術ドキュメントにおいて、コード要素(関数名、変数名、型名など)を <code> タグで囲むことは、以下の点で重要です。

  1. 視覚的な区別: コード要素が通常のテキストと区別され、読みやすさが向上します。
  2. セマンティックな意味付け: <code> タグは、その内容がコンピュータコードであることをブラウザや検索エンジンに伝えます。これにより、アクセシビリティやSEOの観点からも適切です。
  3. 一貫性: ドキュメント全体でコード要素の表示方法に一貫性を持たせることで、ユーザーは情報をより効率的に理解できます。

このコミットは、このようなドキュメントの品質と一貫性を向上させるための修正であり、機能的な変更やバグ修正ではありません。

前提知識の解説

HTML <code> タグ

HTMLの <code> タグは、インラインのコンピュータコードの断片を表すために使用されるセマンティックな要素です。ブラウザは通常、このタグで囲まれたテキストを等幅フォント(monospace font)で表示します。これは、プログラミング言語のキーワード、変数名、関数名、ファイル名、またはその他のコード関連のテキストを通常の文章から視覚的に区別するために広く用いられます。

例: <code>fmt.Println("Hello, Go!")</code> は、ブラウザで fmt.Println("Hello, Go!") のように表示されます。

Go言語のドキュメンテーション

Go言語の公式ドキュメンテーションは、Goのウェブサイト (golang.org) 上で提供されており、様々な形式のドキュメントが含まれています。これには、言語仕様、標準ライブラリのAPIドキュメント (godoc)、チュートリアル、ブログ記事、そして各リリースごとの変更点や新機能を紹介するリリースノート(例: go1.1.html)などがあります。これらのドキュメントは、Goユーザーが言語やライブラリを理解し、効果的に使用するために不可欠です。

net/http パッケージ

net/http パッケージは、Go言語の標準ライブラリの一部であり、HTTPクライアントとサーバーの実装を提供します。ウェブアプリケーションの開発において中心的な役割を果たすパッケージです。このパッケージを使用することで、HTTPリクエストの送信、HTTPレスポンスの処理、ウェブサーバーの構築などが容易に行えます。

Request.PostFormValueRequest.FormValue メソッド

net/http パッケージの http.Request 型には、HTTPリクエストのフォームデータを扱うためのメソッドがいくつかあります。

  • Request.FormValue(key string) string: このメソッドは、HTTPリクエストのURLクエリパラメータとPOSTボディの両方から、指定された key に対応する最初の値を返します。POSTボディは application/x-www-form-urlencoded または multipart/form-data 形式である必要があります。このメソッドは、内部的に ParseForm を呼び出してフォームデータをパースします。

  • Request.PostFormValue(key string) string: このメソッドは、Request.FormValue と似ていますが、URLクエリパラメータを無視し、POSTボディからのみ指定された key に対応する値を返します。これは、POSTリクエストで送信されたデータのみに関心がある場合に便利です。

このコミットで修正された箇所は、Request.PostFormValue メソッドに関する説明であり、そのメソッド名が適切にマークアップされていなかった点を修正しています。

技術的詳細

このコミットは、HTMLドキュメントのセマンティックな正確性と視覚的な一貫性を向上させるためのものです。go1.1.html はGo 1.1のリリースノートであり、Go言語の重要な変更点や新機能について説明しています。このような技術ドキュメントでは、コード要素(関数名、メソッド名、型名など)を明確に区別することが非常に重要です。

<code> タグを使用することで、ブラウザは PostFormValue というテキストが通常の文章の一部ではなく、プログラムコードの識別子であることを認識します。これにより、ブラウザは通常、このテキストを等幅フォントで表示し、読者にとってコード要素であることが一目でわかるようになります。

この修正は、ドキュメントのレンダリングに影響を与え、よりプロフェッショナルで読みやすい表示を実現します。また、セマンティックなHTMLは、スクリーンリーダーなどの支援技術を使用するユーザーにとっても、コンテンツの構造と意味をより正確に伝えることができます。これは、ウェブアクセシビリティの観点からも良いプラクティスです。

コアとなるコードの変更箇所

diff --git a/doc/go1.1.html b/doc/go1.1.html
index 46174aad10..5e99820d59 100644
--- a/doc/go1.1.html
+++ b/doc/go1.1.html
@@ -938,7 +938,7 @@ matching the existing methods of <a href="/pkg/net/#TCPConn"><code>TCPConn</code
 The <a href="/pkg/net/http/"><code>net/http</code></a> package includes several new additions.\n <a href="/pkg/net/http/#ParseTime"><code>ParseTime</code></a> parses a time string, trying\n several common HTTP time formats.\n-The <a href="/pkg/net/http/#Request.PostFormValue">PostFormValue</a> method of\n+The <a href="/pkg/net/http/#Request.PostFormValue"><code>PostFormValue</code></a> method of\n <a href="/pkg/net/http/#Request"><code>Request</code></a> is like\n <a href="/pkg/net/http/#Request.FormValue"><code>FormValue</code></a> but ignores URL parameters.\n The <a href="/pkg/net/http/#CloseNotifier"><code>CloseNotifier</code></a> interface provides a mechanism\n```

## コアとなるコードの解説

上記の `diff` は、`doc/go1.1.html` ファイルの941行目付近の変更を示しています。

*   `-The <a href="/pkg/net/http/#Request.PostFormValue">PostFormValue</a> method of`
    これは変更前の行です。`PostFormValue` というテキストは、`<a>` タグでリンクはされていますが、`<code>` タグで囲まれていません。

*   `+The <a href="/pkg/net/http/#Request.PostFormValue"><code>PostFormValue</code></a> method of`
    これは変更後の行です。`PostFormValue` というテキストが、既存の `<a>` タグの内側に `<code>` タグで適切に囲まれています。

この変更により、`PostFormValue` というメソッド名がHTMLドキュメント内でコード要素として正しくマークアップされ、視覚的にもセマンティック的にも改善されました。これは、ドキュメントの品質と一貫性を高めるための、小さくも重要な修正です。

## 関連リンク

*   **GitHubコミットページ**: [https://github.com/golang/go/commit/b0cd458605fc79481461172e0a751cb9524e2c3b](https://github.com/golang/go/commit/b0cd458605fc79481461172e0a751cb9524e2c3b)
*   **Go Code Review (CL)**: [https://golang.org/cl/8880043](https://golang.org/cl/8880043)

## 参考にした情報源リンク

*   上記のGitHubコミットページおよびGo Code Review (CL) ページ
*   HTML `<code>` タグに関するMDN Web Docsなどのウェブ標準ドキュメント
*   Go言語の `net/http` パッケージに関する公式ドキュメント
*   Go 1.1 リリースノート (go1.1.html) の内容