KDOC 33: 敬語をゆるやかに崩すスキルは有用である

敬語を常にただしく使う人よりも、ちょくちょく崩す、2、3割タメ口の人の方が親密さを感じる。職場にはそういうラフな人が多くて、良い、と感じている1。敬語は無意識に自分と相手の関係を規定している。完全に敬語だと、話す内容やリアクションに制限が加えられているように感じる。堅苦しい。ツッコミが敬語だと勢いが物足りない。

かといって、最初からタメ口の度胸はないし、そういう関係を求めているかというと違うように思える。大人なので最低限の礼儀・緊張感は必要だ。なので、相手や親密さによって徐々に敬語を崩していけるとよさそうだ。

YouTubeチャンネルゆるコンピュータ科学ラジオは理系/文系の二人が話し手/聞き手としてコンピュータ関係の話をするチャンネルだ。話者の二人は、この崩し方が非常にうまいと感じる。ベースは「普通〜ゆるい」間にある敬語、ヒートアップするとタメ口でかけあう。完全にタメ口の距離感とは違う、こういう距離感がよさそうに感じた。

Footnotes:

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いままでそういなかった。アカデミックな背景を持つ人に多い可能性がある。フラットな少人数の中で、抽象的なアイデアについて議論するには都合がよいのだろう。

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