KDOC 231: 『揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ』
この文書のステータス
- 作成
- 2024-08-29 貴島
- レビュー
- 2024-09-03 貴島
概要
揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみは、CPUの概略を解説する本。
メモ
- マイコンくらいの規模のコンピュータだと、プログラムからレジスタへのアクセス、マシン語命令、PWMなどの周辺回路のあたりまでは、なんとか全体像として動作が理解できる(p58)
- どのようなプログラムでも、コンピュータが実行するときには、最終的に加算器やメモリをどのようにつなぐか、を指定する命令に分解できる(p78)
- メモリを構成するもっとも基本的な部品は、2個のNOTゲート(インバータ)を、片方の入力がもう片方の出力につながるようにループ上に接続したもの(インバータペア)。0か1の状態を記憶できる。1ビットの情報を記憶できる素子、つまりメモリである(p79)
- 大容量のメモリには、さらに単純な回路としてコンデンサに電荷が充電されている(1)か、充電されていないか(0)の2つの状態で情報を記憶するメモリ回路もよく使われる。この種類のメモリはコンデンサの電荷が一定時間で放電してしまったり、値を読み出すと0にリセットされてしまうなど状態が動的に変化する様子からDRAM(Dynamic RAM)とよばれる(p80)
- 揚げるのは、はんだを溶かすため。てんぷらと同じくらいの温度の200度くらいで溶ける
- 炙るのは、半導体チップが埋め込まれているプラスチックを炭化させるため
- 最新の半導体チップでは、配線のパターンが光の波長よりも細かいので顕微鏡では何も見えない。安価なおもちゃなどに入っているものは顕微鏡で見ると配線パターンを見られる(p112)
- 炙ったチップを観察する
- ニセモノを観察し推理する
- 電源ONからプログラムの実行が始まるまでを見る
- エリンギが日本に入ってきたのは1993年に愛知県林業センターで栽培に成功してから。シェアが伸びたのは2000年ごろから
関連
- KDOC 230: 『忘れ去られたCPU黒歴史』。CPU雑学つながり