KDOC 44: 多対多のことに対して落胆するのを克服する
生きていく中で、少数の枠に向かって競争をしないといけないことがある。受験、就職、恋愛、etc。そのときどきを全力でやってきたが、結果的にどれも人々の平均くらいだった。自信はついていない。失敗するのがとても嫌だ。恥ずべきことに感じる。
頭では、選ばれなかったところで単なる組み合わせにすぎなくて、落胆することはないとわかっている。気にせず次にいけばいいだけだ。否定されたからといって、世界すべてに否定されたわけではない。試験担当や採用担当にとっては淡々とした単なる作業で誰も悪意はない。しかしそれとわかっていても、恐怖を感じる。
一方、克服して別の観点を獲得している人もいる。営業職の人からよく聞く話だが、成約数とナンパはまずどれくらい声をかけるかの件数なのだという。試行回数を増やせばどこかにひっかかる。途中心が折れることはあるのだが、それを乗り越えると単なる段階を踏んだ作業になる。数をこなすと上達して確率も改善していく。
結局のところ頭だけでは理解できないことであって、数をこなして傷ついて「なんでもないな」ということを認識するしかないのだろうなと考えた。