KDOC 423: 科学技術館を観察する

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  • 作成
    • 2025-07-27 貴島
  • レビュー
    • 2025-09-04 貴島

概要

科学技術館は、東京都千代田区にある科学博物館である。

メモ

  • 外観はそうでもないのだが、中はタイムカプセルで保存されたような昭和感がある。クリーム色の壁や床、低い天井。絶滅危惧種であり、それだけでも見る価値がある。食堂コーナーで濃密に感じる
  • 子供が興味を引かれるような、実体験できるアクティビティが多い。小さな子どもの家族が9割を占めていて、混雑している。ゆっくり見たり考えるのは難しい
  • テーマごとにブースがある。自転車/災害/建築/薬/電気/音…
  • 自転車など特定の狭い工業製品にフォーカスしているものもあれば、ざっくり電気に注目している、というブースもある。科学というより工業の場所も多い。取り扱うテーマが広すぎるので、どうまとめるかが難しそうであった
  • 複数フロアあり面積は広いが、ブース1つはそこまで大きくない。浅く広く展示されている。熱量・熱意を感じるのは難しい。後から知ったが、青少年向けだという。たしかに子どもでも理解できそうだが、そこから本当の興味につながるだろうか、とは感じる。圧倒的な物量と解説がなければ、その分野の奥深さを感じることができないように見える。子どもに媚びている感はある。子どもは、子ども向けということをわかっている
    • あとで調べたところ、アクティビティ重視は入館者数減少に対する施策だという。これまでさまざまな議論や改善があった結果現在がある
    • 国立科学博物館との差別化の努力に見える。超一等地にあるがゆえの限られたスペースによって、展示数を増やす難しいなかでの工夫がある。場所に対する期待感に応えるのは難しい
  • 企業名を掲げて主催しているブースも多い。広告・商売と絡めるのは博物館をうまくやる手段の1つのようだ

関連

なし。

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